金沢の割烹『勝一』の二代目が毎日旨いものをお届けします。
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[20101212]
初めて“寄席”ってもんに行ってきました。

はひふへほっと寄席






いつもお邪魔する『き楽寄席』もいちおう“寄席”とは名乗ってますが、ほぼ独演会。
金沢でやる落語会は普通はワンマンで、せいぜい前座さんがいるか、ゲストがいればしめたもの。

前に桂三若さんの独演会に小つるさんが出て来たのはお徳でしたよ(←この最後を「よ」でいくのは天どんさんの口調)。

「じょんじょろり~じょんじょろり~」とやって最後にちらっとスタンディングでトークまでありました。

とはいえ、いわゆる“色もの”までは付いてきません。

しかし今回は初めて色もの付きです!(名ビラの文字は赤じゃなかったですが・・・)

まるでほんとの寄席に行ったみたいじゃないですか。
色物付きでよかったかどうかはさて置いて、ですがね(笑)。

音楽堂クリスマス飾り

最初に出て来たのは三遊亭天どん。
この人はいい。こういう汚い系の落語家は初めて。

聞いてるうちに思い出したんだけど、いーふろん亭に出てる人だな。
ポッポちゃんの靴の匂いを嗅いで「若い女の靴の匂いは格別だな」と言った変態キャラだ。

しかも圓丈の弟子。ここは一発気持ちの悪い新作落語で会場をヘドロの海にしてもらいたい。

そういうのを包含してこそ寄席の楽しみでしょう。


ワンコイン寄席


おそらく初めて生の落語を見に来ていきなり天どんだったらかなりがっかりしたかもしれない。

不細工な顔に貧乏臭い髪型、ぼそぼそとした喋りで「今のはウケなかった」「こんな話しても誰も知らねぇよ」と自分に自虐的な突っ込みをいれつついきなり現れた奥さんと息子の目から慌てて何かを隠す気弱な夫を演じる。

当然エロ雑誌かと思わせておいて実は領収書であったりして以外に上品だったりもする。

僕はものすごく引き込まれて面白かったものだから気が付かなかったのだけれど、会場はドッチラケだったらしい。

「その後の奇術がかわいそうだった」という人までいたが、ぼくに言わせればあの奇術は人前でやること自体すでにかわいそうな痛々しさで、ひと昔前なら忘年会の余興にあれぐらいの手品を披露する人は必ずいたと言うぐらいの素人っぽさ。


「赤いポンポンと黄色いポンポンが繋がって青いポンポンと白いポンポンが繋がって、黄色いポンポンと青いポンポンも繋がってて・・・」

ポンポンポンポンと小気味よいあのポンポン手品が最高でしたね。

よく話しに聞く、芸人よりお客の方が少ないぐらいのうらぶれた寄席のニオイがぷんぷん漂ってきてノスタルジックな“おしゃべりマジック”でした。


ワンコイン寄席、セットリス

そしてワンコイン寄席のトリは柳家三三(やなぎや さんざ)。
いろんな人から「三三はいいよ」と聞かされて、いやいやあまり期待しすぎてはイカン、と自戒していたせいだからでもないでしょうが、マジでおもしろかった。

こんなに笑わせられるとは思わず、ハンカチを忘れて来たので涙を拭くのに困ったほど笑いました。

たて続けの笑撃波という感じではないんだけど、こまかい時事ネタやしつこく繰り返されるわざとらしいしぐさにすっかり爆笑させられてしまいました。

実は悋気の独楽、これまで耳で聞いただけで、あんまり面白いネタではなかったので、枕で「ヤキモチにもいろいろありまして...」と来たときにはあ、悋気の独楽だ、損したなあと思ったものです。

可愛がられの座を奪われヤキモチを焼いた長男が妹に復讐するため、母親のおっぱいに毒を塗っておいたら死んだのは妹じゃなくて父親だった、という古典的な小話も三三がやるとばかにおもしろい。

ちょうど場内で未就学児童(←ワンコインは入場可?)がすこしうるさかったので、そのあと妾の噺って皮肉の効いた一席でした。

面白かったなぁ。
おかみさんの表情がどうしようもなくおかしかった。



本番の三三さんが楽しみだ。



というわけで、昼飯。

バイキング1

音楽堂の隣、ANAクラウンプラザホテルのランチブッフェ。
ホテルのホームページでは“ブッフェ”と書いているが、どうもね。

ビュッフェのほうがスマートでない?

まあそれはいいとしてあんた、バイキングの目玉が焼きたてステーキですよ、ステーキ。
どんなんが出て来ると思うでしょ?

これがおいしかった(笑)。

焼いて、切って、3切れ程を小皿に乗せてサーブ。

いいアイデアですね。いっぱい食べてしまいましたよ。

バイキング2

自信作だという黒カレー。

最初まろやか、八丁味噌味?後でぴりりと辛みがくる、おつでございましたよ。

バイキング3

さあ『はひふへほっと寄席』本番です。

まずはまたもや天どんさんで大喜び。
たらちねという有名な噺をみごとに改作。
ただでさえ古めかしくて何言ってるかわかんない新妻を外人とのハーフという設定にしちゃったから、「マザーは千代女と申せしが・・・」的なルー大柴状態。

よかったねぇ、この噺は。
談笑の改作だったらもっと面白いかもしれないけど、天どんさんもいい。
貴重なキャラですね。独演会あったら行きたい。

つづいてパントマイム。

パントマイムでやるひとりコントかと思っていたので、なんだかパントマイム普及協会の宣伝みたいなぬるい演出で退屈でした。

さあ気をとりなおして柳家三三、本日二度目。

あいかわらずフワリフワリと不思議なステップで歩いて来て高座に上がる。
あれは何?小三治流?

しょっぱなから天どんさんのタラチネを引き合いに出して枕をふっている。
これはどんな噺がはじまるかと思ったら、アワビ熨斗。

「大家さんの倅になんだか難しい日本語と外国の言葉のチャンポンでしゃべる嫁が来たらしいよ」って。
どこまで引きずるんだよと自分でも言っていたがひきずりまくりでこれが爆笑。

三三さん、声もいいし見た目も芸風も変な癖がないし、これは大人気なのもうなずけます。
ほんとにおもしろかった。


ホット寄席出演者

中入り後は例のおしゃべりマジック。

今回は決めのポンポンのところでちょっと機械の調子が悪くてぎこちなかったけど、まあだいたいあんなもんでしょう。

イロモノ師の芸風はともかく、どうも気になるのが靴下。
ああいうところは靴はいて上がっちゃいけないのかな。

靴下やストッキングっていうのはなんだかマヌケな感じがしませんか?

落語家さんは足袋でいいんだけどね。かっこいいスリッパでも探してきたらどうだろう。

ワンコインの時は自分で道具を片付けた奇術師が、どうしたわけか今度は道具出しっぱなしで帰ってしまったので、天どんさんがでてきて片付けた。

天どんさんは枕で「わたしがこんな前座みたいなことさせられてますけど・・・」と言っていたが、まさに前座働き。
めくりめくって座布団ひっくりかえして、マメに働いてました。
まったく前座らしくない前座天どん。好きだなあ。

そしてワンコインの時はしつこく「携帯の電源はきりましょうね、途中で鳴ったりすると後の話が飛んじゃいますよ」と言っていたのにほっと寄席の時にはさっと流してしまった。

なんのためのトップバッターだ。ほんとに前座失格である。

もう真打にしてしまえばどうだろう?

そんな天どんさんが座布団の脇に湯のみを置いて、トリの菊之丞さんが登場だ。



ほっと寄席演目

今の日本じゃ考えられない事だけど、昔は世界中で金貸し業は軽蔑されていた。
借りた人が返せない腹いせに、ではなくそんなことで金を稼ぐという行為があさましいとされていたようだ。

イスラム教じゃいまだに利息は取らないそうだよ。最近はそうでもないかな?

まあどっちにしても日本の江戸時代は儒教の精神が侍に蔓延してて、物を右から左へ動かして利益を得る仕事をヒエラルキーの底辺に置いていたから、中でも金貸しなんかは士農工商の商のなかでも最悪の仕事だ。

また当時はもちろん今ほど福祉社会ではないので、心身に障害のある人はもうそれだけで人非人扱いだった。

当時目の見えない人の仕事は按摩だ。

普段は按摩をして日銭を稼ぎ、稼いだ金をあっちにちょこっとこっちにちょこっと貸し付けちゃ利子を取る。
目も見えないのによくやったとは思う。

そして儲けた金で按摩の世界の階級を買うのだ。

めくらでしかも金貸し、金貸し座頭なんて存在は見るも聞くもケガラワシかったに違いない。

『真景累ヶ淵』では軽くばっさりやられていてこれはなかなかにリアリティーがあるね。

菊之丞さんの噺は逆。
お殿様に気に入られてご褒美をもらったり出世させてもらうのだ。

なんともあり得ない話じゃないか。
犬の目よりも不思議な話だ(笑)。

まあ落語ってそんなんだろうけどね。

しかし菊之丞さん、顔つきが独特なのだけど座頭のマネはよく似合ってましたね。
ほれぼれするような座頭顔でした。
まぶたが最高!

そんなわけで『三味線栗毛』は、座頭顔を見るための噺でした。

貧乏してた時の約束を忘れず、殿様になってからその約束を果たす、ってストーリーは悪くはないけどね。

途中、いちばん力の入る場面でぼくの右後ろのおばあちゃんの携帯が鳴っちゃいました。
天どんさんだったら後の話がすっかり飛んだことでしょう(笑)。

何をどう操作したのかその後また2回鳴りましたからね。念が入ってます。
いちおう僕が犯人と思われないために振り返っておきました。

天どんさん、いちおうくどいぐらいに電源切れと言ったほうがいいですよ。
ほんとに鳴るんですからね。驚きました。

ちなみに菊之丞さんはまったく無視。何事もなかったかのように噺をすすめたのでした。

まあそんなわけで“はひふへほっと寄席”+ワンコイン寄席、面白かった。

実にお徳だったな~。

東京、大阪の寄席に行きたいな~。名古屋のはいいや(笑)。






2010-12-12(Sun) 23:48 イベント 編集 |
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