満を持していよいよ金沢の宗教的中心ともいえる浄土真宗・東西別院である。
立派ではあるがこれがあまり古くないのだ。
というのも実はこのあたりは昭和2年の大火事ですっかり焼け野原となっている。
かろうじて焼け残ったものにはそれなりの時代がついているが大多数は昭和の建築なのである。

が、その前にまだ表参道(旧横安江商店街)の名物店が残っているのだ。
目細八郎兵衛商店。
加賀毛針の老舗である。

いろいろ説明してくれたこのお父さんは何代目かの当主であるのだがこの店、まだ本人が元気なうちに“八郎兵衛”を継いでしまうとろくなことがないということで、襲名はまだだそうな。
江戸よりまだ前から(天正3年-1575年)もともと縫い針屋だったのが、

ついでに毛鉤も作るようになり、

今じゃアクセサリーにまで手を広げている。
金沢が世界に誇る名店である。

ちなみに毎週アクセサリー教室を開いているので興味のあるかたはどうぞ。
次にむかったのはこちらも金沢を代表する名店、
黒川仏壇店。

「手を合わす心に仏様。この子にもわかる日が来る」というコマーシャルはつとに有名。

130万円の仏壇に写る筆者。なんまんだぶなんまんだぶ・・・。
そして東別院。
浄土真宗は秀吉の頃に2つに分裂。
かたっぽを東別院(真宗大谷派)、もういっぽうを西別院(真宗本願寺派)というが紛らわしい。
どっちがどっちだか、ぼくにはわからん。

余談だが、先日来たお客さんは表千家の先生で、教室でおかしなお茶をたてた生徒には「あら~、まるでお裏さんのお茶みたいだこと」とイヤミをいうんだそうな。

表と裏も、東と西も、それぞれなんだかなビミョ~な関係ですなぁ・・・(笑)。
『Y字路1』横尾忠則(偽)

『Y字路2』横尾忠則(偽)

てくてく歩いて西別院。

朝から夕方まで本堂は開放されていて誰でも入ってお参りしたりゴロゴロしたりしてていいんだって。

記念撮影。
カメラマンの松虫さんがぼくのカメラ持って「このカメラ、ズームはどうやるの?」と聞いたので「ズームなんかいらないよー、どんどん被写体に近寄ればいいんじゃん」と指導した。
これはアラーキーの本に書いてあったのだ。

たんこぶ地蔵。

「お寺などの屋根で3本棒が飛び出た瓦を『経の巻き』と言います。」

「一本だけだと『とりぶすま』です」とたーさん。
そんなトゲトゲ構造には気がつかなかったなぁ~。

ぼくが気づくのはせいぜいクーラーぶすまぐらい。

次は専光寺。
このお寺は金沢でもっとも多くの檀家をかかえているんだそうな。

千代女といえば朝顔屋の娘。
なかなかトンチのきいた利発なお嬢さんだったんだって。

ではそろそろ解散場所の金沢駅へ戻ります。
なんか良さげなお店があるけど。
「あー、私あのお店に行かなきゃならないんです~」とパオ子ちゃん。
あっさり打ち上げ2次会のお店決定。

なちぼんが「あーー!!あれマリリンだよ!」と大騒ぎ。

どれどれ、ほんとだ。よく
寿司寅さんのブログに出て来るよそんちの犬だ。
そしてこの日最後の神社。
なんという名前か忘れた。

いや~~、これだけ神社やお寺のシャワーを浴びるとすがすがしいなぁ。
おとなの遠足の醍醐味です。
最後にたーさんにもらった紙。

「口つつしめ」っていうのは、変なこと言うなっていうことだっけ、余計に食うなっていうことだっけ?
まあいいや。
今回もたーさんにはすっかりお世話になりました。感謝してもしきれません。
また来年お願いいたします。
『打ち上げ』に続く・・・